2001年2月6日(火) 22:58

フィッシャー外相が「ヨーロッパ人」賞を受賞

パリ/ベルリン(ドイツ通信社)

ドイツのヨシュカ・フィッシャー外相は火曜日の晩パリにおいて「今年のヨーロッパ人」賞を受賞した。同僚のユベール・ヴェドリヌ・フランス外相には「今年の政治家」賞が授けられた。

受賞演説でフィッシャー外相は、フランスのジャック・シラク大統領が用いた、欧州統合における独仏両国の役割を表す「はずみ車」という概念を引用した。

ストラスブール近郊ブレシェイムでの先週の非公式独仏首脳会談を踏まえ、フィッシャー外相は「ブレシェイム以後、独仏エンジンに代わるものがないことが明らかになった。今や拡大したヨーロッパを共同で前進させる可能性がすべて揃った」。ドイツとフランスは互いに近く、また遠くもある。「ここから良い緊張が生まれる」とフィッシャーは主張した。

同賞は1992年以降、Trombinoscope 出版社によって授与されている。選考委員会は、外務省の伝えるところによれば、フランスの70名の政治ジャーナリストで構成されている。これまでの「今年のヨーロッパ人」賞の受賞者にはヘルムート・コール前首相らがいる。

シラク大統領も月曜日インタビューにおいて、あらためて独仏の友好関係の絆を強調し、欧州憲法の策定を求めた。ストラスブールで発行されている『最新アルザスニュース(レ・デルニエ・ヌヴェル・ダルザス)』紙において、大統領は、「欧州の新しい相貌を構想する」時が来た。その際、欧州の建設にあたり各国国民の支持を確保するために、「広範な民主的議論」を展開する必要がある、と述べた。

先週水曜日のブレシェイムにおけるドイツのゲルハルト・シュレーダー首相との会談に関して、シラク大統領は、「統合、深化 ― 言い回しの違いこそあれ、これらはわれわれが築かねばならぬ現実を指しており、これは今日のグローバル化に対する回答でもある。この一般的ビジョンにおいてフランスとドイツの間には深い了解が存在する」と語った。

原題:Fischer als ein Europaeer ausgezeichnet

f.T.